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    2018年11月

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      8月に、東京ビッグサイトで葬儀や終活などの展示会「エンディング産業展」が開催されました。

      葬式・墓・墓石など、さまざまなジャンルにわたる“人生の終わり”に関する展示が話題になり、盛んに報道されていたのでご存知の方も多いはず。

       

       

      展示の一部 ネットより ↓

       

       

       

       

      生花で作り上げた恐竜や、石職人が加工した巨大な拳など、こんな進化をしているのか!とビックリした方も多いのでは?

      また、孤独死の現場を再現したミニチュア模型を展示したブースがあり、相当なインパクトで話題になりましたが、そうだったよね〜と、大家さんの立場の私は妙な感じで頷きました。

      旅先でのゴルフの最中に倒れ生死の境を覗いてきた友人のU田さんは、孤独死が怖いと言います。

      また、どうせ腐乱するなら白骨化するまで発見されたくない、みんなに臭い臭い言われるのはかわいそぅだからと言う(今回のコラムネタのリクエスト者でもある)N村さん。

      今や高齢の方だけでなく、一人暮らしの若者にも増加している孤独死は、誰にとっても他人事ではありません。

      誰にも看取られることなく、ひっそりと部屋で最期を迎える寂しさは切なく、遺族をはじめ周りに大きな迷惑をかけるかもしれない漠然とした不安。

      孤独死を防ぐには?的なノウハウはその専門家に任せるとして、今回は、不動産業の私が体験した孤独死を、淡々と、何かの参考としてお伝えします。

       

       

       

       

       

      ここから先は、ちょっとエグイです。

      お食事前後若しくは途中の方や、心臓が弱い方は、読み飛ばすことをオススメします

       

       

       

       

       

      ●ケース1 死後数日、浴室で倒れていた

      【視覚障害の方。民生委員から何日か面談できないという連絡を受け、現場で確認。同行した警官の通報で、救急車と刑事さんも到着。その場で死亡と事件性が無いことが確認された。何らかの原因でお風呂場で倒れ、頭部を打ち付けたため死亡したと推定される】

       

      [豆知識]たとえ、大家さんで合い鍵を持っていたとしても、警察の立ち合いの上でお部屋に入りましょう。あらぬ容疑をかけられるかもしれません。

       

       

       

       

       

      産業展のミニチュア模型 インパクトが強すぎるため少しぼかしています

       

      現場は、ほぼこの模型の状態でした。

      ご遺体は警察の方で引き取って遺族を探してくれ、遠縁にあたるというご遺族の方は、独りで逝ったことを嘆き、原状回復に要する費用の全額を快く支払ってくれました。

      幸いなことに発見が早かったため、気になる臭いもなく、倒れた場所もお風呂場なので、洗い流すだけでよく、大家さんとしての負担はとても少なく済みました。

       

      [豆知識]孤独死があった物件は事故物件となり資産価値が下がります。売買する場合は永遠に告知必須、お部屋を次の人に賃貸する場合には、次の入居者までが告知必須で、その次からは告知不要です。法律で決まっています。

       

       次の入居者を探す際には、相場より賃料をかなり安くして入居してもらいました。家賃が安ければ、過去の出来事は気にならないって人もいるんですよね。世の中って広いですね!

       

       

       ●ケース2 死後一か月以上、腐乱

      【生活保護の方。役所から連絡が取れないと知らされた。外部には臭気漏れがなかったが、ドアを開けたとたん、その臭いで涙が止まらなくなるという超現象を体験。現場検証は無し】

       

       

       

       

      産業展のミニチュア模型より  亡くなった格好のまま、黒く人型が残る

       

      まさにこのミニチュアの通り。激しい臭気。

      腐乱したご遺体からの体液は、お布団を通り抜け、その下の敷物を通り抜け、フローリングまでも通り抜け、建物の構造体にまで到達していました。

      半分溶けたような状態のご遺体でも警察は引き取ってくれましたね。

      お尻のあたりのお肉が、黒い塊となって残っていましたが。

      私自身にも相当なインパクトがあって、当分夢見が悪かったですね… 

       

      [豆知識]最近は密閉性のよい建物が多いため、近隣からの臭気による通報が少なく、発見が遅れます。

       

       そんな状況での原状回復は大変でした。肉が残って人型がリアルに残る布団を捨てることを含め、まずは家財道具の処分をしないと内装工事ができません。家財処分は普通のプロに依頼したのですが(特殊処理専門でなくても受けてくれました)通常の処分料金よりも割高でした。作業者が臭いで気分が悪くなったらしく、時間も沢山かかりましたね。で、次の内装工事にいたっては沢山の業者から断られ続け、必死で探してやっと済ませた高額な工事だったのですが、きれいになっても臭気が取れません。いくら消臭剤を撒いても窓を開けても、フローリングからクロスから全部を新しくしたのに、です。

       この方にも警察が見つけてくれたご遺族の方がありました。

       

      [豆知識]遺族は警察が探して、知らせてくれる

       

      失踪して保護を受けていたらしく、やっと見つかった時にこんな姿でと嘆いていらっしゃいましたが、保証人ではないので原状回復の費用の請求はできません。

      かなり高額な金額になりますが大家さんが負担するしかないでしょう。

      ですがツイてます。たまたま訳ありの方での通常の家賃での入居が決まりました。

      安価で長く貸し出すことを考えると、次の入居者さんから徐々に回収することが出来ますから。

       

      [豆知識]発見まで長く経てば経つほど、その後の処理が大変です。長く経つのは、故人に人付き合いが希薄なケースが多く、原状回復費用の回収ができない可能性が高くなります。

       

      私は不動産業界に入って二十数年経ちますが、孤独死に立ち会ったのはこの二件だけ。増加傾向にあるらしいので、もしかしたら同業者に比べると少ないかもしれませんね。リクエストしてくれたN村さん、参考になったかしら? 白骨化で発見されるとなると、どのくらい経てばいいんだろうね〜 

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       


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