みなさま、こんにちは。澄み切った空に爽やかな風。
暑かった夏も終わり、本格的な秋がやってきましたね。スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋。みなさまはどんな秋を過ごしていらっしゃいますか?
我が家には、手巻き式で振り子がついた古い掛け時計があります。それは私が幼少の頃、ふと覘いた店先で発見してひとめ惚れをしてしまったもの。
白い色、全体に施された彫刻、そして金色の振り子に金色の針。
振り子の奥面にはバラの花の模様があります。表の扉を開けて、専用のねじ回しのようなもので、ねじを巻いて動く仕組み。なんともクラシカルでロマンティックな時計です。
当時、それはもう、欲しくて欲しくて。「そんなものいらない」と強行に言う親に、おねだりして、おねだりして、さらにおねだりしてやっと買ってもらったものです。
男の子二人を育てている私にとって、今はロマンティックだとかは全く無縁な生活。今もし時計を買うならば、決してそんなチョイスはしませんし。幼少の頃は、お姫さま〜とか、お城〜とかそんなものが好きだった、普通の女の子の時期があったのですね(笑)
結婚当初の一時期、借家住まいのこともありましたが、今は私の実家を建て替えて住んでいるので、この時計とはもう40年弱のお付き合い。さすがに40年ともなると最近は動きが悪くなって、止まったり、遅れたりするようになり、そして・・・やがて動かなくなってしまいました。買ってくれた親も亡くなり、そして時計も亡くなるのか〜と寂しく思っておりました。
悔しいので(?)止まったまま一ヶ月くらいずっと掛けたままにしていましたが(ただの不精者?)、それでは「時間がわからないので不便だ〜」と家族が苦情を言い始めた(当たり前か〜)ので、とりあえず外して、お疲れ様ね〜と埃を掃いお掃除していました。すると、不具合の箇所発見! 針が扉に接していて、動けなくなっていたのですわ〜 調整すると、再び動き始めました。
よかった〜 よかった〜 よかった〜
振り子が左右に揺れる、カチカチという音。 ボーンボーンと時間を知らせる音。
ああ、この音。懐かしいような、安心するような音でした。実は、時計が止まってしまって以来、なんだか物足りないような、調子が狂ったようなそんな感じがしていました。私は、この音を聞きながら育ち、この音と共に暮らしていたのですね。しかも40年弱ですもの。
そういえば、高速道路の近くに住んでいた人が引越して、騒音がない静かな環境になると、逆に眠れなくなったという話を聞いたことがあります。話し声が交錯して騒音と化した飲食店やオフィスの一階ロビーには、小川のせせらぎ音をプラスすると、うるささが減るそうです。慣れて感じなくなった音も、重要な役割があるんですね。そのことを身をもって体験しました。
この時計には、更に長生きをしてもらって、子どもたちに引き継ごうと決心したのでした。
音というものは、本当に大切なんですね。身をもって感じました。
ゆめみらいでは、音楽関係の方々との交流が増えました。社内では、クラッシックの音楽を流し、ストレスのない仕事環境を心がけています。ゆめみらいは、広島市内で唯一、音楽のある不動産屋です。