みなさま、こんにちは。 いよいよ冬本番の12月、師走となりましたね。一年のうち一番気忙しい季節ですが、ココロうきうきするクリスマスもあります。どうか風邪などひかれませぬよう。
さて、ゆめみらいには不動産に絡むイロイロな相談事が持ち込まれます。畳の張り替えの相談、億単位になる事業用土地の売買、小さなご相談から大きなご相談まで・・・ ゆめみらいは「よろず相談お引き受け所」となっていて、本業の儲けは???の状態ですが、もともと人と話すのが大好きで、おまけに世話好き&おせっかい焼きな性格の私。今までの経験が、少しでも役に立つならば〜と、なんでもど〜んと来いで引き受けています。
不動産に関わることなら、不動産業者はプロですから、例えそれが、一戸建てであろうと賃貸を借りていようと、その辺の知識は豊富にあるわけです。
だから、一般のかたから見れば難しいことでも、不動産業者にはごく簡単なことの場合がほとんど。相談だけで手数料を請求するなんて業者は論外で(そんな業者は存在自体が悪です)、もっともっと気軽に不動産業者を利用して欲しいですね。不動産業者は、「怖い」「近寄りがたい」というイメージがあるようですが、クリーンで、自分と気の合う人を早く見つけて、節目節目に相談しながら上手に動けば、不動産が活き、お金だってお徳に活きてきます。
前置きが長くなってしまいました。今回お知らせするのは、残念ながら悪いほうの実例です。
ご所有の不動産ビルがありました。その1階を事業に使用し、2階を賃貸にし、最上階である3階にお住まいです。時流に乗れず事業がうまく回らなくなり、歳もとってしまったので、細々と営業が続いているという状態が続いています。
悪いときには悪いことが重なってしまうようで、ご病気が発覚し、闘病生活となりました。かかる医療費の負担もかなりだとか。そしてついには、2階の賃料の一部が生活費に充てられるようになり、事業のため銀行から借入た金員の月々の支払いが思うように出来なくなったそうです。
借入先の金融機関は、支払いが滞り始めた頃には「どうしますか?」という柔らかな対応ですが、時間が経つにつれだんだんと厳しいものに変わってきます。
そこでの対応の仕方を誤ったか、判断がつかないので放っておいたかしたのでしょう。やがて金融機関から債権回収会社の手へとわたってしまいました。債権回収会社が債権者となった場合には、ゆるい話は一切通用しません。そして「とにかく一括で全額を返せ」という、それはもう容赦ない取立てが始まりました。病気で死んだら保険金はいるのか聞いてきたり、今すぐ売って出て行け、払えと言ってきたり・・・
払わないほうが悪いに決まっていますが、病気の持ち主にたいしてあまりにズケズケ言ってくるので「あんたら、ホンマに人間なんね?」と思うくらいです。本当に容赦がありません。
この状態になってからようやく、知り合いの伝手をたどり不動産業者に相談をしたようです。どうしよう? と思う時には、早めに対応していくことが肝心です。時間が経てば経つほど、選択肢は狭まり、やがて身動きすら取れなくなります。案の定、相談を受けた業者は、にっちもさっちも行かなくなったしまった状態に知恵が出ず、もてあまし気味にゆめみらいに振ってきました。ゆめみらいを紹介することで、責任を果たしたつもりになり、ほっとしていた様子でしたが。
まずは、事業が左前になりそうな時期に相談すべきでした。この物件は店舗としても好立地ですから、老体に鞭打って事業を細々と続けて病気になるより、他人に賃貸して不労所得を増やすことも可能でした。そして、銀行への支払いがどどこおり始める頃ならば、銀行と上手に話をすれば、展開も変わったはずです。そして・・・・そして・・・・数えればキリがありません。つまりは、病気と同じように、早め早めの対応が必要だということです。
全ての法律の知識を持っている弁護士に、知識量は叶いませんが、不動産に関する部分だけに精通し特化している不動産のプロですから、その部分だけ取り上げると弁護士よりエライぞ〜なんて思っています。銀行とのやり取りにもノウハウがあって、世の中には不動産担保融資が多いですから、実はその辺の心得もあるのです。何より安あがりで小回りもききます。
こちらの知識のないのをいいことに、いかにもホントっぽい嘘を通す業者もありますが、そんな怖い業者や悪徳業者ばかりではありませんよ。何かおかしい、ホントかな?と思えば、別の業者に聞いて裏をとってみたらいい。早いうちなら時間的余裕もあるだろうし、ダメなら別の方法をとることも出来るわけで、その繰り返しで信頼できて気の合う業者を探していけばいい。気の利く業者なら、不動産だけの視野にとらわれず、広い目つきで物事を判断してきっと良い方向に導いてくれるはずです。
さて、相談を受けたゆめみらい。さすがに今回だけは打つ手がなかったのだろうって? いえいえ、そうはいきません。というより、そうさせません。同業者から相談を受けるゆめみらいですから、いろいろ知恵が回るんです。現在進行中で結果はまだですが、ずっと住まい続けたいという持ち主さんの希望をかなえながら、債権者とも上手に話をつけるという、一見すると不可能なこと、それを可能にしてみせますよ。