国土交通省が24日発表した地価動向報告によると、3カ月前に比べ全体の99%の地点で地価が下落したそうです。
では、広島は? というと、ご多分にもれず下がっております。
はい。全体的が下がっているというより、売り急ぎ(早く現金が欲しい)物件だけ安値で投げ売りといった状況で、いわば「まだら下落状態」でしょうか。
しばらくすると、下がった価格に引っ張られるような形で、全体が下がってくるでしょう。
しかし、くれぐれも、今が買い時ですよ〜ってな悪徳不動産業者の甘い言葉につられてはいけません。
これまでは緩やかなインフレが進み、それに従って不動産価格も緩やかに上昇していました。日本人は農耕民族ですから、土地に対する強い気持ちがDNAに組み込まれているんだと思いますが、そんな気質を利用して「いつかはマイホーム」と煽り、経済成長を成し遂げてきたのです。
しかし、経済がズタズタになったこれからの不動産価格は、変動していきます。
買うときは高かったのに売るときは損した、安く買ったけど売るときは高値がついた、といった株のような感じになることでしょう。
では、マイホームは賃貸が得か?買うのが得か? いつが買い時なのか? お客様からよく聞かれるのですが、「なぜ必要か理由が明確にあって、欲しいと思うなら買うべきです」と答えています。
漠然と「ただ欲しいから」では検討不足な気がしますよ。
だって、大きな買い物ですし、損をすることもあり得るのですから。
本当に充分すぎるほど充分に考えていただきたい。
「ゆとりの老後というほど蓄える自信がないし、期待できない年金額での暮らしの中で、家賃の支払いは辛い。ローンを家賃並みの支払いで抑え、働けるうちに終わらせておきたいから、いま買う」というのであれば、どしどし情報を提供させていただきます。
そして買い時については、難しく考えることはありません。
お惣菜屋さんのお弁当を買うのと同じです。
その価格で売り出されているその商品が気に入って欲しいのなら、買いです。
お弁当が一万円で高いと思えば別を探す。
たとえ特売で10円だったとしても、おかず(=物件)が気に入らなかったら買わないし、お腹が空いてない(=必要としない)なら買わないでいいのですから。
そうそう、不動産市場の3年ほど前は、下げ基調でした。
今だ!と思って買いに入る人が大勢いましたが、なにしろ物件が少なかった。
いま売ると損すると考えて、ほとんどの人が売りに出さなかったからです。
今も同じ下げ基調ですが、逆に物件はたっぷりあります。
決算内容を良くしたいために売却する企業の社宅や、倒産寸前の投げ売りとか。
株と違ってすぐに現金化することは難しいのですが、しかし、いくら下がっても全くのゼロにはならないのが不動産のいいところ。
金融危機の中、いざという時に用意していた資産を、いよいよ手放す「いざ」の時がやってきた…ということなのでしょう。
悪徳不動産屋の甘い言葉ではないけれど、値段が下がっていろいろ選べる今は、チャンスなのかもしれませんね。
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