先日、子どもの保育園の時の友達が訪ねてきてくれました。
そろそろマイホーム?と考えているようで、弊社のプチセミナーを受講してくださいました。
まずは「購入」か「賃貸」か比較して悩んでいるようです。
ふむふむ。これは、みんなが初めに通る道。時代にかかわらず永遠のテーマですね。
鶏が先か?卵が先か?と同じくらい(笑)
ですが、しつこくそのテーマに挑んでみることにしましょう。切り口は、賃貸派の一番の不安、『老後の賃貸事情』から。
死ぬまで家賃という固定費を支払わなければならない、「ずっと賃貸派」。
はたして老人になって、お気楽な賃貸住まいが続けられるのでしょうか?
老人の一人暮らしには、大家さんが貸したがらないというのは事実です。
・定職を持たず年金だけで生活している人に、毎月の家賃が払えるのか不安
・何かあったら(孤独死等)、貸物件としての価値が下がるし、あとの処理が大変
と大家さんは考え、借りるのは難しくなっています。そのうえ、更新を行わずやんわりと出ていってほしいといわれるケースもあります。
そんなこんなを考えると、住宅ローンの終わった持家に住み続けるか、しっかりお金を貯めておいて老人向けのホームやケアハウス等に入居するかの二つの選択しかありません。
老後に向けた貯金って言ったって、相当自分を厳しく律しなければ、そうそう若いうちから老後のために蓄える・・・なんて出来ませんよね。となると、第3の選択肢、ホームレス???
いえいえ、今後の賃貸住宅市場については、それほど悲観的になる必要はありませんよ。どんな業界も国内市場で老人を無視したマーケティングが出来なくなるから。
なにせ、国民の4人に1人が60歳以上の国ですから。そうなると賃貸住宅の市場も、現在の独身者向け、ファミリー向けの他に、高齢者向けの物件が、市場に出てくるハズですから。
となると、無理なく一生を賃貸派で、という考えもあり得ますね。賃貸派の一番のメリットとして、住み替えのしやすさがあげられます。
子どもが巣立つまでは大きな家、夫婦二人だけなら交通の便の良いマンションに・・・など、その時々の家族の状況によって、気軽に住まいを変化させることができますから。これからは益々「賃貸派」が増えてきそうですね。
ですが、「賃貸派」の方が、方向転換してマイホームを購入したという例をたくさん見ています。
ペットが飼えないから、釘が打てないから、なんて理由をたくさん聞きますが、「とにかく買いたかった」というのが本音でしょう。
ご存じのとおり、日本人は農耕民族なのです。
羊を連れ歩いて転々とする放牧民族と違い、土地に作物を植えて定住して生きてきました。おそらく日本人のDNAには、土地への執着が濃く織り込まれているのです。
たかが人生60年。賃貸物件に妥協して生きていくより、気に入った家で満足して暮らす。買いたい時がまさに絶好のタイミングです。
「欲しくなった」という自然な気持ちを優先することも忘れずに。
金利も安くなってきてますしね。
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