皆さんのお宅ではいかがでした? 先日の夜中の工場爆発。
ウチは西区にありますが、どど〜んと大きくひと揺れ来ましたね。
家人は音と揺れで目が覚めて、「これは地震だ」「核爆発だ」「テポドンだ」と大騒ぎとなりました。
手つかずの我が家の地震対策をどうするかという話に発展したことだけはよかったけれど、なんともお気楽に過ごしすぎ。
そもそも広島には地震が少ないので、地震の免疫はないという方が多いはず。
あんな夜中に、大きな揺れが来たら。。。
当然、停電にはなるだろうし、懐中電灯なんていつもおいていた場所から揺れの為にぶっ飛んで、真っ暗な中で探すのは大変だろうし。。。
非常持ち出し袋だって。。。
考え始めると不安な事ばっかり。
特に小さなお子様のいらっしゃるお宅だと、さらに不安が大きいはずです。
ところで、今私達が踏みしめている広島の殆どは「人為的に埋め立てられて形成された人工の三角州」なんですって。
1599年の広島城竣工以来、せっせセッセと干拓を進め、今の広さになりました。
平和大通りの白神社より南は、築城時には海だったんです。
ちょっとビックリですよね。
私も下の息子が社会科の授業で習ってくるまで、自然に出来た三角州だとばかり思っていました。
干拓地ではない白神社より北も、川砂の堆積した土地ですし。
いずれにせよ、地震では液状化しやすい軟弱地盤ということですねえ。
これは困った。
では、山の方なら固い地盤だから安心できるかというと、そうでもありませんね。
山は山で、土砂崩れの危険性が増しますから。
だだっ広いアフリカのサバンナ地帯のような平地があれば安心なんでしょうが、四方を海で囲まれた島国の日本は、どこへ行っても安心はないようですが。
「備えあれば憂いなし」ということで、広島市も住宅の耐震化を勧めていて、「耐震化診断」や「耐震化工事」への助成もしています。
東日本大震災では揺れの後の津波被害が大きかったですが、建物や家具の下敷きになっての圧死&窒息死が約8割という阪神淡路大震災のような被害を想定して、それに向けた対策を取った方がよさそうですね。
なので、耐震化を勧めているのでしょう。
この「耐震」とは、文字通り「地震に耐える」という意味で、建物を頑丈にして、どんな軟弱地盤の上に建っていようと、どれだけ激しい揺れが来ようと、家ごと硬い入れ物にして中にいる人を守ろうという発想みたいですね。
建物の他の地震対策として、一緒にしならせるように上手に建物を揺らして倒壊を防ぐ「制振構造」や、建物の揺れ自体を小さくする様に地面と建物の間に緩衝体を持った「免震構造」と言うものもあります。
この免震構造の建物。
弟は東京の高層ビルの一室に事務所を構え仕事をしているのですが、運よく東日本大震災の時は海外に出張をしていて命にかかわることはありませんでした。
出張先で日本が大変なことになったことを知ってびっくり、そして帰ってまたびっくり。
なぜかというと、ちょっと風変わりな弟は、印鑑を横に寝せて置くのではなく、立てて置いて出たのだそう。
それが、地震の後に帰って見るとそのまま立っていたから。
免震構造の建物恐るべしと言ったところでしょうか。
人口減少社会を迎え、人は都市部へと集約してきます。
先日の報道にもあったように、広島市中心部のオフィスビル街に分譲マンションが建ちます。
商業施設や病院などに近い立地を生かし、子育てを終えて郊外から移り住む世帯など幅広い世代の購入を見込んだもの。
これからも都心回帰の流れは強まりそうです。
広島の都市部というと・・・ そうです、あの軟弱な干拓地です。
値段や間取りを気にするように、地震対策がどのように施されているかも要チェックですね。
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