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    • 2023.01.24 Tuesday
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    2013年9月

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      私はイギリスが大好きで、
      もちろん自宅のインテリアも「なんちゃってイギリス風」
      どっぷり日本人のくせして、ヨーロッパの建築が大好きなのです。

      イギリスの街並みはとても素敵です。

      風格があり品があり、どっしりとした感じがあります。

      しかも、高さもあります。

      どの建物も築後100年は優に超えていて、それもそのはず石造りやレンガ造りなんですよね。だから強固で丈夫。

      それに引き替え、日本の建築は、木と紙と土で出来ています。


      みなさんご存じの「3匹のこぶた」の童話では、

      一匹目のこぶたは、家を藁で作り狼の息で壊されて、

      二匹目は木で作った家を同じく狼に壊されて、

      唯一、三匹目はレンガで作ったので、

      狼がいくら頑張っても壊すことが出来ませんでしたというお話でしたね。



      西洋建築を考えるとき、いつもこの童話が浮かんできてしまうのですが、

      童話に照らすと、西洋の建物は、三匹目のこぶたが作ったレンガの家、

      日本の建物は簡素で原始的な脆い家ということになります。

      日本が戦争に負けちゃったのも、なんだか納得できるなあ〜


      日本建築を考えると、

      木材にこだわり自然と調和する建築と感じるのですが、

      石造りの建築ならば、何千年経とうと、

      ずっと姿を保ち続けるのに比べ、

      腐り朽ち果て、燃えてしまうような材料を、

      なぜ選択してきたのでしょうか? 


      日本建築のこの構造は、日本の気象条件、

      例えば暑い夏や梅雨にあるような高温多湿な環境に、

      床下を風が通り抜けたり、軒の出で日差しを遮ったりと、すこぶるあっています。

      また、生活の場である家は、集落〜里山〜森へと連続して結びつき、

      その中で調和しながら機能していて、自然と対峙し、

      自然と人間を切り離すことを出発点とした西洋文明に対し、

      日本は森の文明の中で、自然と人間との関わりを深く保って建築を捉えてきたのです。



      障子が壁、あるいは扉が和風スタイルであるとすると、

      たしかにその脆弱性は近代的建築に比べはるかに劣ります。

      しかし、日本人が培ってきたのは、

      永久に壊れない強固さではなく、

      壊れては生まれ変わる永遠の循環であったのではないでしょうか。

      再構成されることによって繰り返し生き返る仕組みとなっています。


      障子や畳や、茅葺、ふすまなどのそれぞれのパーツは、

      一定の周期によって交換が必要です。

      毎年張り替える障子紙に始まり、

      数年で取り替える襖や畳、数十年の周期を持つ茅葺。

      定期的に取り替えなければならないのですから、身近な素材でなければなりません。

      そう考えてみると、どの材料もとても合理的ですよね。

      身近な生活の中に溶け込んだ素材であることはもちろん、

      稲や下草刈りの副産物、あるいは廃棄される材料まで用いられているのです。


      また、自然をねじ伏せるのではなく、自然にまかせ、

      その力を引き出す知恵を発達させてきたそうで、

      大工さんは、木材は呼吸をするとか、木の声を聞くという表現をしますが、

      木は水分を絶えず放出したり吸収したりしていて室内の調湿を行いますし、

      また、木の目を読み湾曲する方向を見抜いて、力学構造に取り入れました。

      木材との対話を通し、その背後にある森を感じることで、

      私たちは木のぬくもりを感じてきたのではないでしょうか。


      石切り場から石を切りだし、

      それを消費するという考え方が西洋建築のベースとなっていますが、

      自然と文明を分け、森と人間を分け、自然から搾取する姿勢は、

      文明の膨張であり、優しさを感じません。


      ですが今、日本人は日本建築を忘れ、都市を形成しました。

      都市では、コンクリート、鉄、石油資源など、建材が多様化したとはいえ、

      西洋から伝わった石の文明を踏襲してきました。

      長い年月の風雨に耐えようとも、

      いずれは崩壊しあとには廃材としかなりません。


      弊社ゆめみらいも、古いビルを再生させる事業を行っていますが、

      鉄筋コンクリート造の耐用年数が47年で〜 なんてやっていますから、

      なんだか虚しい。

      少子高齢化を向かえ都市部に人を密集させて住まうという考え方は、

      ライフラインの維持からすると必要ですから、

      自然と共生する日本建築はもはや実現できませんが、

      日本独自の形で上手に西洋建築を融合していく方法を探っていかねばなりませんね。





      2013年8月

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        トロイトが破たんしましたね。でもこれは、ゼロになっちゃったというわけでなく、破綻させてこれまでの債務を清算するという意味合いが強いようで、債務を帳消しにして再スタートするというアメリカ的資本主義の典型的な考え方の表れ。最後の最後まで頑張ってどうにもならなくなるよりも、適当なところで撤退を決めてしまうと、逆に被害が少なくなることもある、ということです。「あっさり感」があって、なんともアメリカらしい発想ですね。

         ところで、報道で見る破綻する前のデトロイトの状況は、見るも無残でした。外灯の4割は点いておらず、あちらこちらに廃墟が。犯罪の90%が未解決の上、警察を呼んで到達するまで約1時間かかる。大体、1950年代には200万人も人口がいたけれど、自動車産業の衰退に伴って、わずか70万人の人口になってしまった。こうなると、当然に税金や公共料金、通行料などによる収入が減ります。だから支出を減らすという発想になる。となると、インフラの維持にお金はかけられない、公務員を削減しましょうとなる。電灯は点かない、警察官は減って手が回らないという事態になった結果だということです。悲惨な状況を見る度に胸が痛みますが、だけどこれは、決して対岸の火事ではなく、日本にとっても教訓となります。

         団塊ジュニアと呼ばれる世代が定年を迎える2040年前後、日本の人口は1億人を割っている計算だそう。さらに2050年頃には第2次世界大戦後と同じ8千万人ちょっとと予想されています。もちろん超高齢化へまっしぐらのオマケつきで。

         とすると、水道をひねれば水が出る、電気も使える・・・という今は当たり前のインフラも、財源が無く維持費が捻出できません。人口が減り働き手が少なくなれば、経済的な発展は望めませんし、この頃まで年金制度が維持できているかどうかも怪しい。つまり、国も国民もジリ貧状態でオンボロになったインフラを支えなければいけないことになります。

         もし、このままの予測のまま、人口が減少し高齢化が進みそして生産人口が減れば、日本の国力は明らかに低下し、日本に未来はありません。少子化対策はもちろんなのですが、子ども手当とか、育休3年とか実にくだらんと思っています。今までと同じぬるい考え方では乗り切っていけませんよ。新しい発想で取り組まなければ。

         私ね、田中角栄さんは偉いと思っているんです。敵も多かったらしいけど、日本列島改造論の中の、「北日本は雪が降って日照時間も少ないので工業を推進し、気候のいい南日本で農業をする」という考えには、とっても賛成なんです。

         選挙が終わって自民党が大勝しましたが、田中角栄さんのような大きなスケール感をもって考えてる候補者って居たのかな? 選挙でいつも思うのだけど、「テーマ」が幾つか決められていて、今回だと原発とか消費税とか、それに対して反対か賛成かの候補者の意見を聞き、私たちは選択をさせられてますね。それじゃなんだかつまらない。どうして「テーマ」が出来てしまうのか? 候補者それぞれが異次元の発想を示してくれたら、もっと選びやすいのにね。結果、お決まりのパターン政治しかできない。日本を立て直すには、今の政治の仕組みだと絶対無理!と思います! まあ、一人で力んでも仕方がないので、政治の話はここまでにしておきましょう。

         私は不動産屋なので、不動産屋的な偏った発想になってしまうのですが、インフラ整備の対策には、人を集約させることが必要だと思っています。郊外、山間部の住宅地に分散した人々を中心部に集め、コンパクトな大きさにおさめた街を作ります。これは「コンパクトシティ」と呼ばれています。

         みんなが集まって暮らせば、効率的にインフラの維持管理を行い、行政サービスを届けることができるという発想です。「住み慣れた土地を捨てるなんて……」と移住を拒否する人も少なくないでしょうし、少数意見にもきちんと耳を傾けつつ、よりよい方法を探っていければいいなと思います。

         ここはコンパクトシティにする場所、ここは通いの農業地帯、ここは工業・・・という感じで、日本全体を大きな視点で見て、大きな計画をまずたてましょうというお話でした。

         皆さま、暑いですがどうぞお身体を大切に。



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